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旅行、マイル・ポイントが大好きな大学生です。JALカードnavi、三井住友VISAデビュープラスカードを主に使っています。

ついにソラチカ作成!ソラチカカードの基本をおさらいしてみる。

通称「ソラチカカード」と呼ばれるクレジットカードがあります。ポイントサイト等のポイントをマイルへ移行する際のレートが通常よりも良い、という理由から陸マイラーの方なら誰もが持っているクレジットカードです。

私はこれまでJALをメインにマイルを貯めていたため、「ソラチカカード」と言えば「マイル移行レートが良い」クレカ、という程度の認識でしたが、ソラチカを実際に発行してみるに当たり、クレジットカードとしてはどうなのか、という点を洗い出してみました。

ソラチカカードの基本情報

 

ソラチカカード
正式名称 ANA To Me CARD PASMO JCB
入会資格 18歳以上で本人または配偶者に安定収入がある方、
または高校生を除く18歳以上で学生の方
年会費 2,160円(初年度無料)
国際ブランド JCBのみ
貯まるポイント ANAマイル/Oki Dokiポイント
還元率 1,000円=1Oki Dokiポイント
5マイルコース 1 Oki Dokiポイント=5マイル
10マイルコース 1 Oki Dokiポイント=10マイル
(別途移行手数料として年5,400円)
電子マネー PASMO(一体型、オートチャージ可、ポイント付与対象)
QUICPayPiTaPa

 では、1つずつ詳しく見ていきましょう。

正式名称

ソラチカカードは正式には「ANA To Me CARD PASMO JCB」という長い名前です。「To Me CARD」というのは東京メトロが発行するクレジットカードのブランド名で、ソラチカカード以外にも様々なカードが発行されています。

www.to-me-card.jp

入会資格

クレジットカードは、会員の信用力をもとに発行されるものですので、当然入会審査があり、その前提として入会資格が設定されています。ソラチカカードの入会資格は「18歳以上でご本人または配偶者に安定継続収入のある方。 または高校生を除く18歳以上で学生の方。」とされており、学生にも作成可能なクレジットカードとなっています。

 

学生には発行できないクレジットカードの場合、この「入会資格」欄には例えば「満20歳以上30歳未満で、ご本人に安定継続収入のある方」(三井住友プライムゴールドカードの入会資格)という風に学生という言葉は書かれません。

つまり、「学生」とわざわざ入会資格に明記してあるということは、学生でも入会できる可能性は十分ある、ということです。

年会費、国際ブランド

年会費は税別2,000円、税込みで2,160円になっています。現在キャンペーンにより初年度の年会費は無料になっていますが、2年目以降の年会費を無料にする方法はないようです。ただし、後述するようにANAマイル還元率を1%にするためには別途費用が必要になります。

 

国際ブランドはJCBのみです。個人的には手持ちのクレカがJCBだらけになっているのでVISAかMasterが欲しいとは思うのですが...やむを得ませんね...。

貯まるポイント、還元率など

貯まるポイントはOki Dokiポイントです。「Oki Dokiポイント」というのはJCBカードのポイントで、主にJCBが発行するカードの利用により付与されるポイントです。1ポイント=5円相当の価値があります。

これをマイルに交換する必要があるのがANAカードの特徴ですよね。JALカードの場合は直接マイルがマイレージ口座に付与されるので移行する手間は発生しません。

 

ANAマイルへの移行レートは5マイルコースと10マイルコースの2つが設定されており、それぞれ1 Oki Dokiポイント=5マイルまたは10マイルへと移行できます。なお他のANAカード(JCB)と同様に、10マイルコースの場合は年会費とは別に「マイル移行手数料」が税込5,400円必要となります。つまりソラチカカードでマイル還元率1%を得るためには、年会費の2,160円とマイル移行手数料5,400円の、合計7,560円が1年毎に必要となります。

ちなみに、JALカードJCB)の普通カードの場合、年会費2,160円、10マイルコースと同様にマイル還元率を1%にする「ショッピングマイルプレミアム」というオプションに年3,240円の、合計5,400円で済むので、ANAカードは少々割高になる感じは否めません。

電子マネー

電子マネーは、東京メトロのクレジットカードということもありPASMOがクレジットカード一体型として搭載されています。PASMOエリアとSuicaエリア(首都圏・仙台・新潟地区)の自動改札機でオートチャージを利用することも可能です。

オートチャージでは、改札通過時に設定残高を下回った場合に指定のクレジットカード(この場合はソラチカカード)により設定額がチャージされる仕組みで、改札での残高不足を防いでくれます。ソラチカカードでは、この「PASMOオートチャージ」分もOki Dokiポイント付与対象となっています。実質的にソラチカカードで乗車券を購入したのと同じようにポイントが付与されますのでお得です。

 

また、PASMO以外には関西の私鉄等で後払いで使えるIC乗車券「PiTaPa」、JCBの後払い式電子マネーQUICPay」が使えます。QUICPayApple Payでも使えるほか、QUICPaynanaco)でも使えます。

miletabi.hatenablog.com

 QUICPaynanaco)は上の記事でも紹介しているように一部のnanacoカードに搭載されているQUICPay機能を利用するもので、セブンイレブンでのQUICPaynanaco)利用にはクレジットカードのポイントに加え200円=1nanacoポイントが獲得できるというものです。

さらに、ANAカードはセブンイレブンが「マイルプラス」加盟店になっており、通常の決済分に加えて200円=1マイルのボーナスマイルを獲得することができます。

 

つまり、セブンイレブンではソラチカカードなどのANAカードに紐づけたQUICPaynanaco)で支払うことにより、200円で

  • 決済分2マイル(10マイルコース加入時)
  • マイルプラス分1マイル
  • QUICPaynanaco)利用分1ポイント(=0.5マイル相当)

が貯まります。ソラチカカードを利用する際は、PASMOだけでなくQUICPayの利用も併せて考えてみて下さい。

ソラチカカードはメトロポイント→ANAマイルへの移行レートが魅力!

ここまでソラチカカードのクレジットカードとしての基本的な情報を書いてきましたが、このクレジットカードの最大の魅力は、「メトロポイント→ANAマイルの移行レート優遇」と言っても過言ではないでしょう。

他To Meカード保有者の場合、メトロポイント→ANAマイルの移行レートは100ポイント→60マイルですが、ソラチカカード保有者は100ポイント→90マイルのレートが適用されるのです。通常の1.5倍ですね。なお、マイルへの移行は月に2万ポイント(18,000マイルまで)です。

楽天ポイントやTポイントなどの共通ポイントをマイルへ移行する際のレートは100:50が定番となっていることからも、この100:90というレートの異常さが分かると思います。

  • Tポイント、楽天ポイントnanacoポイントなど→ANAマイル:100P→50マイル
  • メトロポイント→ANAマイル(ソラチカカード以外のTo Meカード保有者):100P→60マイル
  • メトロポイント→ANAマイル(ソラチカカード保有者):100P→90マイル

※1P=1円相当とします。

この、ソラチカカードを利用したANAマイルへの高効率交換ルートを陸マイラー界では「ソラチカルート」と呼んでいます。

 

では、このメトロポイント→ANAマイルの移行レートの優遇は何を引き起こすか、考えてみます。

ANAマイルやJALマイルを貯める際、カード決済だけでなくポイントサイトを使うことは今やマイラーの中では常識になっています。ポイントサイトについてはこちら。

miletabi.hatenablog.com

 単純に言うと、クレジットカード発行やネットショッピングなどの広告を利用することにより広告主から報酬をもらう、というもので、名だたる陸マイラーの方々はこれにより大量のマイルを獲得しているのです。

ポイントサイトでの報酬は、直接マイルで付与される訳ではありませんから、このポイントをマイルへ移行しなければなりません。ここで、ソラチカカード保有者は「ソラチカルート」使えるので高効率でANAマイルへ移行できるという仕掛けです。

簡単に図解するとこんな感じです。

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具体的には、メトロポイントへ交換できるドットマネーやPexというポイントに各種ポイントを集約し、メトロポイントへ流し込んでいくことになります。また、上の記事では「ハピタス」と「ちょびリッチ」を紹介していますが、これらのポイントサイトはドットマネーやPexを通じてメトロポイントに交換することができます。

乗車ポイントも他To Meカードより優遇?

 

 各種To Meカードでは、東京メトロ各線の乗車ごとにメトロポイントが貯まるサービスを実施していますが、ソラチカカードは一般カードよりも乗車ポイントが貯めやすくなっています。

各種To Meカードによる東京メトロ乗車ポイントの違いは以下の通りです。

  • 一般カード:平日2P、土休日6P
  • ソラチカカード:平日5P、土休日15P
  • Prime:平日10P、土休日20P
  • ゴールドカード:平日20P、土休日40P

ただし、一般カードは年会費無料、1つ格上のPrimeも「年会費2,160円(年50万円以上の利用で翌年度も年会費無料)」で実質年会費無料カード、と言うこともできます。ただ単に、東京メトロ乗車によってメトロポイントを効率よく貯めたい場合にはTo Me CARD Primeが候補になると思います。なお、本人名義のTo Meカードが複数ある場合でも、メトロポイントの合算はできないようです。

 

そもそものソラチカ発行を考えた経緯

 

私は昨年末にJALカードnaviを発行し、せっせとJALマイルを貯めていました。JALカードnaviは学生限定カードで、通常のJALカードにはない種々の特典がついていますが、一番大きな特典が当ブログでは何度か言及している「減額マイル」です。

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この「減額マイル」というのは、「特典航空券を通常より大幅に少ないマイル数で使わせてあげるよ!」というキャンペーンです。上の記事でも紹介していますが、国内線往復(2区間)一律6,000マイル、というのは破格でしょう。

また国際線でも通常必要なマイル数の半分で特典航空券を発券できるようになっており、私もこれ目当てでJALカードnaviに入会したといっても過言ではありません。

 

しかしながら、この「減額マイルキャンペーン」には弱点があります。それが対象搭乗期間の短さです。通常の特典航空券に比べて大きく優遇されているためある程度制約が厳しいことはやむを得ませんが、これは最大の弱点です。

例えば今年度の国内線の減額マイルの対象搭乗期間は、4月~6月と12月~3月の7カ月に限られています。更にGWや年末年始は対象外とされています。

 

この減額マイルを始めとした特典航空券を来年の就活時の主力として考えていたこともあり、減額マイル期間外の保険としてソラチカカードを使ってANAマイルも同時に貯めることにした、というのがソラチカ発行に至った経緯です。

 

JALの減額マイルを利用した場合、出雲~東京往復に必要なのは上述した通り6,000マイル。JALマイルにはソラチカのような高レートで移行できるルートは(ほぼ)ありませんので、必要なポイントは2倍の12,000円相当となります。

一方、ANA特典航空券で米子~東京往復に必要なのはレギュラーシーズンで15,000マイルです。ANAマイルはソラチカルートで入手できますので15,000マイル÷0.9で16,666円相当のポイントが必要になる計算です。もしJAL特典航空券を減額マイルを利用せず発券した場合はANA同様15,000マイルですが、ソラチカルートがないため30,000円相当のポイントが必要になり、東京を何往復もすることは難しくなってしまいます。

 

結局のところ、減額マイルが一番お得なのは間違いありません。しかし、対象搭乗期間外をカバーするためにソラチカが必要、ということです。

 

地方学生にとって就活時の交通費は大きな問題です。東京で就活する場合はなおさらです。しかし幸い、減額マイルやソラチカカード、スカイメイトなど、私たちを助けてくれる様々なツールがあることもまた事実です。都市部の学生に条件面で劣ることは間違いありませんが、このようなツールを活用することで、賢く就職活動をしていきたいものです。

 

とりあえず今は審査に通って発送を待っている状態なので早く来ないかな~、と毎日ウズウズしております。クレジットカードの発送を待つときってなんか特別な気持ちがしますよね。楽しみです。