【旅行記】隠岐汽船フェリー乗船記(七類⇔隠岐・島前)
先日、大学のゼミのフィールドワークで隠岐諸島に行く機会がありましたので、その旅行記を書こうと思います。
「隠岐」とは
隠岐諸島は、島根県に属している離島で本州から約50kmの日本海に浮かんでいる離島です。
隠岐諸島は東側の「島後」(隠岐の島町)と西側の「島前」(西ノ島町、海士町、知夫村)に分かれていますが、今回お邪魔したのは島前のうち、東側に位置する隠岐郡海士町というところです。
隠岐へのアクセス
アクセスとしては、隠岐汽船のフェリーと高速船(レインボージェット)に加え、島後にある隠岐世界ジオパーク空港にはJAL系列の日本エアコミューターが出雲、伊丹の2路線を運航しています。
ただ目的地が島前の場合、島後の空港に着いたあと、結局フェリーに乗り換える必要があることもあり、島前の住民は飛行機を使うことは少ないようです。
フェリーは本土側は松江市の七類港と境港市の境港を発着し、島前と島後の各港を回ります。本土~隠岐諸島の最初の寄港地の間の所要時間は概ね2時間半程度です。寄港順が後の港ですと、もう少し時間がかかります。
高速船もフェリーと同様の運航形態ですが、所要時間はだいぶ速く1時間半弱になります。ただ高速船は時化に弱いらしく、冬場はよく欠航するそうです。
隠岐~本土の運賃と所要時間を交通機関別にまとめるとこんな感じ。フェリーは旅客のみの場合です。( )内は学割運賃。
- フェリー(2等):2,920(2,340)円、所要時間約2時間30分~
- 高速船「レインボージェット」:5,760(4,610)円、所要時間約1時間30分~
- 飛行機(JAC)出雲~隠岐:先得で8,700円~、所要時間30分
- 飛行機(JAC)伊丹~隠岐:先得で12,900円~、所要時間約50分
- 島前~島後 フェリー:1,330(1,070)円~、所要時間約1時間~
- 島前~島後 高速船「レインボージェット」:2,630(2,110)円、所要時間約30分~
※所要時間は乗下船する港によって変わります。なお最新の情報はホームページで確認願います。
今回は費用面の問題もあり、往復ともフェリー2等の利用でした。
七類⇔隠岐 フェリー乗船記
七類港は、先ほども書いたように本土側、松江市にある港です。松江市街地からだと車・バスで40分くらいかかります。松江駅からは隠岐汽船に接続する連絡バスも運行されています。
という訳で七類港。今回は海士町にある菱浦港へ向かいます。運航ダイヤは次の通りでした。
隠岐汽船フェリー「くにが」 七類9:30→来居(知夫村)11:30/11:35→別府(西ノ島町)12:05/12:20→菱浦(海士町)12:40
約3時間の船旅です。
隠岐汽船には飛行機のように、搭乗橋(乗船橋?)を使って乗船します。
大型のフェリーではよく使われる乗船方法のようですね。春に乗ったバンクーバー~ビクトリアのフェリーもそうでした。
こいつは隠岐汽船よりもさらに大きかったですね。個人的にこれまでフェリーといえば宮島に行くJR西日本のフェリーしか知りませんでしたからびっくりしたものです。
チケットは普通の紙。厚紙とかならいいんですけどねえ。
チケットは下船時に回収されますので紛失しないよう注意してください。持って帰りたい、といえば無効のサインをした上で持って帰らせてもらえるようです。
船内紹介
客室は2等、特2等、1等、特等、特別室に分かれています。特2等までは大部屋で絨毯敷きの部屋になっています。
人が多くて2等、特2等の写真が撮れてませんが、恐らく皆さんが想像する通りの、ごろ寝できるエリアです。ぶっちゃけ2等と特2等の違いが分からなかったのですが。
http://www.oki-kisen.co.jp/ships/31(隠岐汽船 フェリー船内案内)
売店です。航海中にも関わらず閉まっている時間帯もありましたので注意です。
売っていたのはおにぎり、お菓子、ソフトクリーム、新聞と、お土産や隠岐汽船グッズなど。
ちなみに、ここのソフトクリームは少し弾力があって、トルコアイスのようだ、と学生の間で話題になっていました。島で島民に聞いてみると、やはり美味しいと評判らしく、おススメだそうです。確かそんなにぼったくり価格でもなかったはず。
ここから先は階段を上がって2階。まずはゲームコーナー。
割と年代物のゲーム機が置いてあって、そこだけ時代が違うようでした。
友人たちはけっこうここに貢いだようですが...
レストルーム。ここはほとんど人がいませんでした。
ここから甲板に出てみます。甲板は船尾側にしか設置されてないので、前面の景色をみることはできません。前面展望は特別室でのみ見られるようです。
こっちは帰りに撮影したもの。空気が澄んでいてきれいな夕日が見れました。
感想・その他
個人的には3時間も何するんや、と思ってましたが、乗りなれてる方たちは真っ先に乗り込んで自分の場所を確保し、ひたすら寝てました(笑)
冬場とかは時化るので、早めに寝てしまった方が楽なんだとか。マジで酔うらしいので。今回は日よりもよく、往復とも静かな船旅でした。
あとは、ところどころネットが繋がりにくくなるところがあって退屈でした。3時間の航海のうち、真ん中の30分くらいでしょうか。全く圏外になる訳ではなかったのですが...。ちなみにですが、隠岐ではソフトバンクはすぐ圏外になるので使えないそうです…。
初めての隠岐(海士町・西ノ島町)へ!
そんなこんなで隠岐に到着。こっちにも乗船橋があるんですね。立派なターミナルでした。
こちらは別日に撮った菱浦港の乗船橋。完全に空港ですね。
そしてこのあとは2日間のフィールドワーク。最終日は西ノ島町を観光。絶景で有名な西ノ島町の摩天崖に行ったので最後に紹介しておきます。
http://nkk-oki.com/japan/matengaicliff/(西ノ島町観光協会 摩天崖)
観光協会のHPによると崖の高さ257mもあるんだとか。足がすくみます。この一帯は牛馬が放し飼いにされており、間近に見ることができます。牛馬の真後ろに行くと蹴られるので気をつけろ、とガイドさんが言っておりました。あと糞にも注意です。
ここから麓までは遊歩道になっていて、歩いて下りることができます。海岸までを一気に駆け下ります。
ここから見ると摩天崖の高さがよく分かると思います。
草の緑と海の青さが良いコントラストになっていて美しいです。夕日スポットでもあるので夕方に来ればまた違った摩天崖が見られるかも知れません。
これは「通天橋」というそうです。どうしてあそこだけ浸食されて穴が開いたのか不思議です。
感想・その他
私は隠岐に行くのは初めてでしたが、非常に好印象な町・地域でした。田舎育ちなのもあり、田舎に行くと落ち着く、という感じです(松江も田舎だろ!という突っ込みは当然あるかと思いますが)。
まあ、街ですれ違った人とあいさつなんてしませんもんね。そういうことです。
今回は2泊3日のフィールドワークということもあり、あまり観光ができてませんし、ゆっくり散策する暇もありませんでした。そういうこともあり、再訪したい場所リストの中では上位に入る場所となりました。
冬は時化て船酔いしそうなので来年の夏ですかね。早いとこ就職先決めてまた行きたいなー、と思っています。
皆さんも一度隠岐に行ってみてはいかがでしょうか。良い場所だと保障しますので。