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旅行、マイル・ポイントが大好きな大学生です。JALカードnavi、三井住友VISAデビュープラスカードを主に使っています。

投資信託はマイル自動発生機にできるか?

皆さん、ポイントサイトやクレジットカードを使ってマイルを貯めておられると思いますが、投資信託でもマイルを貯めることができるってご存知でしたか?先日この事実を知って面白いな~と思ったのでシェアしたいと思います。

 

投資信託の基本事項についてはこちらをご覧ください。分かりやすく解説されています。

https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/about/what/一般社団法人 投資信託協会HP)

 

投資信託でもマイルを貯める!

投資信託を購入する際には証券口座を開設する必要がありますが、口座を開く証券会社によっては投資信託保有残高に応じてポイントを付与してくれるところがあるのです。 そのポイントをマイルに交換できれば、投資信託でマイルを貯めることができますね。

購入額や手数料に応じてではなく、保有残高に応じてポイント付与、というのが重要です。保有残高に応じてのポイント付与ならば、大量の投資信託保有者は継続的かつ、大量のポイント(≒マイル)を獲得できるからです。

 

今回は2つの証券会社を、(手数料等の費用は別にして)ポイント還元という面から紹介してみようと思います。

SBI証券

SBI証券では、「投信マイレージ」というサービスを実施しています。これは投資信託の月間平均保有金額に応じてSBIポイントを付与するという仕組みで、基本的に保有額の年率0.1%のSBIポイントが付与されます。また、総保有額が1,000万円を超えるとポイントが2倍になります。

SBI証券(旧SBIイー・トレード証券)-オンライントレードで株式・投資信託・債券を-SBI証券の「投信マイレージ」ページ

 

サービス名称:投信マイレージ

付与ポイント:SBIポイント

還元率:投資信託月間平均保有残高の年率0.1%(残高1,000万以上の場合0.2%)

月当たりの還元ポイント数を出すには、出てきた数字を12で割る必要があります。

※一部の低リスクファンドは一律0.05%の還元率となります(ただしポイント2倍の条件の投資信託残高の算定対象には含まれます)

JALANAマイルへ移行可能 

主なポイントの移行先は以下の通りです。その他、銀行振り込みを通した現金化や、募金、各種商品との交換も可能です。

  • Tポイント:500→500ポイント
  • nanacoポイント:500→500ポイント
  • JTBトラベルポイント:500→400ポイント
  • Pex:500→4,000ポイント(400円相当)
  • Point on:500→600ポン(300円相当)
  • ANAマイレージクラブ:700→200マイル
  • JALマイレージバンク:900→300マイル

Pexが移行先にありますので「ソラチカルート」が使えます。ソラチカルートは、ANA To Me PASMO JCB(ソラチカ)カード保有者限定でメトロポイントを0.9倍のレートでANAマイルに移行できるルートのことです。メトロポイントにはSBIポイントの移行先の1つ、Pexから移行できます。

miletabi.hatenablog.com

 例えば、SBIポイントが700ポイント貯まったときに、ANAマイルに直接移行した場合には上記の通り200マイルになりますが、ソラチカルートを用いれば、

SBIポイント(700)→Pex(5,600)→メトロポイント(560)→ANAマイル(504マイル)

 ※最低交換単位は無視して計算

となり、直接移行するよりも得できます。

 

またJALマイルへは、直接交換すれば3:1のレートで移行できますが、こちらもPexまたはJTBトラベルポイントを経由すれば少しレートが良くなります。

SBIポイント(900)→Pex(7,200)→リクルートポイント(Pontaポイント)(720)→JALマイル(360マイル)

または

SBIポイント(900)→JTBトラベルポイント(720ポイント)→JALマイル(360マイル)

※最低交換単位は無視して計算

※Pex→リクルートポイントへの移行には1回当たりPex500ポイントの手数料が必要

となり、直接交換よりも20%お得になります。

 

楽天証券

楽天証券でも投資信託保有残高に応じたポイント付与を実施しています。楽天証券の場合は制度が2つあり、若干分かりにくくなっています(いつもの楽天感...)。

ハッピープログラム

まず1つ目は楽天銀行のハッピープログラムです。ハッピープログラムは、楽天銀行のお客様優遇サービスで、エントリーにより銀行取引で楽天スーパーポイントが貯まったり、取引実績に応じてATM手数料などが無料になる、など各種特典が得られるものです。

www.rakuten-bank.co.jp

この中には楽天銀行の取引だけでなく、楽天証券の利用実績に応じてポイントを付与する仕組みもあります。なお、楽天証券での取引もハッピープログラムの対象とするには、楽天銀行楽天証券の口座連携、いわゆる「マネーブリッジ」が必要になります。

マネーブリッジを行うと楽天銀行普通預金に優遇金利が適用されるなど、こちらにも各種特典が付いてくるので、やって損することではないと思います。

www.rakuten-sec.co.jp

ハッピープログラムにエントリーし、マネーブリッジを行えば、楽天証券の取引でも楽天ポイントが貯まるようになります。

投資信託では毎月末時点での月間平均保有残高を算出し、残高10万円につき4ポイントが付与されます。還元率にすると0.004%になります。SBI証券の投信マイレージに比べるとだいぶ見劣りします。

 

サービス名称:楽天銀行ハッピープログラム

付与ポイント:楽天スーパーポイント

還元率:毎月の投資信託の残高の0.004%(10万円単位)=年率換算で0.048%

 

投資信託資産形成ポイント還元プログラム

楽天証券のもう1つのポイント制度がこの長い名前のサービスです。これはマネーブリッジを利用していない方向けのサービスであり、ハッピープログラムとの併用ができません。

投資信託資産形成ポイント還元プログラムでは、楽天証券での投資信託保有残高が50万円を超えた方に対し、ポイント還元を行います。付与ポイントは以下の通りです。

50万円以上~200万円未満:50ポイント

200万円以上400万円未満:100ポイント

400万円以上600万円未満:150ポイント

600万円以上800万円未満:200ポイント

800万円以上1,000万円未満:300ポイント 

1,000万円以上2,000万円未満:500ポイント

2,000万円以上:1,000ポイント

 

還元率は総じて低めで、また、獲得ポイント数に上限があることがデメリットです(ハッピープログラムは上限なし)。還元率的には、50万円保有時の0.01%が最も高還元となります。ハッピープログラムを利用できる方ならハッピープログラムを利用した方が間違いなくお得です。

 

サービス名称:投資信託資産形成ポイント還元プログラム

付与ポイント:楽天スーパーポイント/楽天証券ポイント

還元率:月末時点の対象投資信託保有残高に応じて上記のポイント数を付与

ANAJALマイルに移行可能

上記のような楽天証券での取引で貯まるポイントは、実はANAマイルにもJALマイルにも交換することができます。楽天証券のポイント制度は「楽天スーパーポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」に分かれており、楽天証券ポイントはJALマイルへの移行が可能なのです。

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楽天証券ポイントの特徴を見ていくと、移行先として楽天スーパーポイント(1楽天証券ポイント→1楽天スーパーポイント)とJALマイル(35楽天証券ポイント→10JALマイル)があることが分かります。楽天JAL、あまり繋がりがないように見える両社ですが、意外なところで繋がってるんですね。よく知らないんですが、楽天証券楽天グループになる前の名残なんですかね...?

 

一方で楽天スーパーポイントコースを選択すると直に楽天スーパーポイントが付与されるため、JALマイルへ移行することはできなくなります。楽天証券ポイントの有効期限は最長2年間(4月~翌年3月までに貯めたポイントは翌々年3月まで有効)となります。

 

交換レートはあまりよくありませんがJALマイルを貯めたい方は楽天証券ポイントコースを選択すればいいと思います。

 

一方の楽天スーパーポイントコースは楽天スーパーポイントの通常ポイントが付与されますので有効期限は最後のポイント残高変動から1年と、実質無期限です。また、楽天スーパーポイントはご存知の通りANAマイルに移行できます。移行は500ポイント単位で2:1の割合で行えます。

 

付与されるのが楽天スーパーポイントであるため、ポイントのまま、という前提であれば流動性の面では楽天スーパーポイントの方がSBIポイントに勝ります。しかし一方で還元率はSBI証券の投信マイレージ(0.1%)の方が還元率が高くポイントが貯まりやすく、また現金化も容易、という側面があり、結局は利用者の好みや生活スタイルによるのだと思います。

 

保有残高に応じてポイント付与」の意味を考える

これらのサービスが、他の株式投資などへのポイント付与と決定的に違うのは、「保有残高に応じて」ポイントが付与される点です。株式投資などでのポイント付与は「取引にかかった手数料に応じて」付与されるため、預金のように、保有していればポイントが貰える、という状況にはなりませんでした。

 

しかし、この「保有残高に応じて」ポイントが付与されるのであれば、資産を持っていればいるほど効果が付与ポイントも増え、効果が挙がりやすくなります。SBI証券で1,000万円の投資信託保有している場合、毎月2万ポイント、1年で24万ポイントが付与されるため、これだけで毎年172,800マイル貯めることができ、破壊力抜群です。

毎年2万ポイントが付与されます。0.1% or 0.2%という還元率は年率の数字になりますので、1カ月当たりの付与ポイント数は出てきた数値を12で割れば出てきます。

※こちらの部分、ご指摘を頂きましたので訂正させて頂きます。ご迷惑をお掛け致しました。

 

※当然値下がりすることもありますので、初め1,000万円分の投資信託保有していても翌月も1,000万円を維持しているとは限りません。SBI証券の投信マイレージの場合、保有残高1,000万円を境に還元率が大きく変わるので注意が必要です。

 

また、得られたポイントをマイルにするのではない場合でも、そのまま再投資すれば複利効果を得ることもでき、更なる資産形成に寄与させることも可能です。

 

投資信託は周知のように元本割れの可能性もある商品ですが、分配金や基準価額にばかり目を向けるのではなく、「ポイント」という視点から投資信託を眺めてみるのも面白いのではないでしょうか。