【旅行記】週末弾丸で香港へ!
突然ですが、先日、週末とその前後(金土日月)を利用して香港へ行って来ました。
とか大学で話すと「お金大丈夫なの?」とかいろいろ聞かれますしたのでその辺も含めて旅行記を書いていきたいと思います。
まずは皆さんが疑問に思いそうなところをQ&A形式で解決してから...
どうやって行ったの?
簡単に言うと、JRで関西空港へ出て、LCC(格安航空会社)のPeachで香港へ往復した、ということになります。
旅程は、金曜午後に松江発、関空で泊まって土曜朝に香港へ出発(昼過ぎ着)、一泊して日曜深夜(月曜未明)に香港を発ち、月曜早朝に関空へ帰着。そのまま松江へ帰る、という文字通りの「弾丸ツアー」です。
費用は?
Peachの航空券は、運賃が片道当たり3,990円、空港使用料・予約手数料等全てコミコミにすると片道当たり7,425円でした。
ホテルがエクスペディアで予約して11,122円、3人で行ったので1人当たりは3,707円です。まあ安いなりのホテルではありました。
松江から関西空港までのJRが「阪神往復割引きっぷ」利用で往復13,890円。大阪市内~関西空港までの乗車券が片道890円×2で1,780円です。そして現地交通費は細かくは分かりませんが、空港~市内で利用した「エアポート・エクスプレス」が片道100香港ドル(約1,400円)×2なので2,800円ほど。他に地下鉄等使いましたが運賃が安いので、エアポート・エクスプレス合わせても恐らく4,000円も使ってないと思います。
整理すると...(1人当たりで計算)
・松江~関空往復:15,670円
・関空~香港往復:14,850円
・ホテル:3,707円
・現地交通費:約4,000円
合計すると、38,227円となります。まあ4万円もあれば十分行って帰ってこれる、という感じでしょうか。大阪や東京などLCC就航地の近くであれば空港までの旅費が削れるので、単純計算で2.5万円、ということになります。これなら週末の2~3日のためにでも使える金額ではないでしょうか?
それでは旅行記へ。
まずは関空へ
まずは関西空港へ向かわなければ話が始まりません。松江から大阪方面へは高速バス、飛行機(JAL)、JRの選択肢がありますが、今回は金曜日の講義終了後に出発したということもあり、速いJR(やくも&新幹線)で。とはいえJRもそんなに高くありません。
この辺りはこちらの記事をどうぞ。記事中で松江~大阪などの主要区間の割引きっぷについても考察しています。
ちなみに上記記事にも書いてありますが、出雲・松江・米子から阪神方面へは、今回使った「阪神往復割引きっぷ」よりも安い「阪神往復早特きっぷ」が発売されています。今回は早特の方の有効期限が3日間だったため、使えずに阪神往復割引きっぷを利用しています。
なお上記各種きっぷは「大阪市内」まで有効なため、関空方面へ向かう場合は杉本町駅まで有効の乗車券となります。ゆえに新大阪~関西空港の乗車券を買う必要はなく、杉本町~関西空港の乗車券を購入すれば問題ありません(上の運賃計算もこの方法で計算)。
さて 講義が終わり、松江駅からやくもに乗ります。
1日目(金曜日)
松江14:59→岡山17:38「やくも22号」
岡山17:53→新大阪18:38「のぞみ48号」
新大阪18:46→大阪18:50
大山がきれいです。まあこの後はことごとくお天気に恵まれないんですが...(涙)
とまあいきなり関西国際空港へ到着。Peachの香港行きは明朝なので早速寝ます。
今回は格安で夜を明かすことができることで有名な(寝れるとは言ってない)「KIXエアポートラウンジ」を利用してみます。初めてなのでドキドキ・ワクワクです。
関空の深夜早朝便利用者には重宝されている施設で第1ターミナルの国内線チェックインカウンター近くにあります。関西空港駅からターミナルに入り、左手、ローソンやマクドナルドの方向です。
ラウンジというかネットカフェです。マンガもありますし、現に深夜の未成年の利用は制限されています。
内部は、ブース席という半個室のようなところと、机・ソファが並んでいるオープンスペース、それにグループルームに分かれています。今回はブース席が空いていたのでブース席にしました。
ブース席はこんな感じ。後ろは扉がないですし、隣のブースとの仕切りも高くないので、半個室、という表現が良いかな、と思います。このソファは割とよく倒れてくれて、160°くらいにはなったと思います。
また、ソフトドリンクは無料、さらに別途料金を払うことで軽食、アルコールと注文することもできます。
一応一度入ると清算時まで外出できないルールのようですが、すぐ真横にあるローソンとマクドナルドへの買い出しはできる、とのことでした。
利用料金は以下の通りになっています。
オープン席 | ブース席・グループルーム | |
---|---|---|
基本料金 | 最初の30分:310円 | 最初の30分:410円 |
延長料金 | 以降10分ごとに100円加算 | 以降10分ごとに120円加算 |
パック料金 | 3時間まで1540円 | 3時間まで1850円 |
6時間まで2670円 | 6時間まで3090円 | |
9時間まで3290円 | 9時間まで3910円 | |
シャワー | 310円(ラウンジ利用無しの場合は510円) |
6時間で3,000円前後です。普通にホテル使うよりは全然安いです(関空にはホテル日航しかないですし…)
ただ、関空内にあるカプセルホテル「ファーストキャビン」では4,000円弱から泊まることができますので、サービス的に考えて優位か、と言われれば微妙です。
しかし、この「KIXエアポートラウンジ」を劇的に安くする方法があります。
それがこの関西空港のポイントカード「KIX-ITMカード」です。これを提示するだけでKIXエアポートラウンジの利用料金が半額になる、という超強力な特典があります。こちらが公式ページです。年会費・発行手数料無料なのに様々な特典がついてきます。関空利用者なら持っておいて損はないです。
http://www.kansai-airport.or.jp/kc/facility/
特に関空発着フライトの利用で貯まるフライトポイントはJAL・ANAのマイルにも交換できる、という優れものです。
ということで1日目は関空に到着して終了。
2日目(土曜日)
2日目はいよいよ香港へ向かいます。ところでKIXエアポートラウンジにはシャワーがありますが、朝は混むようで利用することができませんでした(香港では滝のような雨を浴びることになるんですが...)。シャワーを使いたい場合は早めに受付に言っておいた方がよいみたいです。
さて、 Peachの発着する第2ターミナルへ向かいます。第2ターミナルへは徒歩でも行けるようですが、無料シャトルバスをりようするのが一般的です。無料シャトルバスはホテル日航関西空港などが入るエアロプラザ脇から発車します。
先日導入され話題になった連接バスに乗れました。従来のバスだと1台では乗客を積み残すことがあったので輸送力が確保できる連接バスは便利だと思います。空港では大きな荷物を持った利用者も多く、定員まで乗れないこともありますし。
そして第2ターミナル。
これは春に来たときの写真で、国内線専用のエリアです。国際線はお隣の建物に集約されていますが。雰囲気は同じ感じです。
そのときの搭乗記はこちら。
チェックイン、出国審査が終わり出国手続き後エリアへ。今回は受託手荷物はありませんが、預ける荷物がある場合はチェックイン機でチェックイン後、カウンターへ行き荷物を預けます。その場合でもチェックインは自分でやれ!っていうのはLCCらしいです。
出国審査後エリアには何店舗か免税店があり、Peachのオフィシャルショップもありました。ジェットスターやスプリングジャパンは成田にオフィシャルショップがあるんですが、Peachはないのでなかなかグッズを買う機会がなかったので、さっそくキーホルダーを購入。
飲食店は2店舗ほどあり、飛行機に搭乗する前に食事することもできます。コンビニみたいなやつもあるので飲み物もここで事前に購入しておくことをおススメします。機内販売は高いんで(保安検査場通過前に購入した飲料は国際線液体物持ち込み制限により没収されます)。
搭乗便は関西8:50発香港11:45着のMM63便ですが、当日は香港空港周辺の悪天候に伴い、着陸できない場合関西へ引き返す、との条件付きでのフライトとなりました。まあこれ自体は珍しいことではないですが。
今回は座席指定手数料がもったいない、ということで座席指定はしていませんでしたが友人と隣同士の席になりました。空いていれば、という前提ですが、同一予約の場合できるだけ隣になるようにはしてあるのだと思います。
離陸直後、機内からみた関空です。手前側が後からできた2期島でその真ん中らへんにあるのがさっきまでいた第2ターミナルです。こう見ると2期島はまだまだ空き地だらけですね。それだけ関空にはまだ成長余力がある、ということになります。
フライトは特に揺れることもなくほぼ定刻出発、定刻到着でした。客層は日本人と外国人の方で半分ずつくらい、といったところでしょうか。中国系の方だけでなく欧米系の方が多かった印象です。
快晴の大阪とは打って変わって土砂降りの香港。ちょうど梅雨時期で沖縄方面がもうすぐ梅雨明け、という時期でしたので、そりゃ香港も雨降りますよね。
市内へはエアポートエクスプレス。都心まで30分弱でWi-Fi、コンセント完備(車両による?)で快適にアクセス。このあとも地下鉄等いろいろ乗りそうなので、香港版Suicaの「オクトパスカード」を購入。海外では珍しくSuicaと同じFelica搭載の交通系ICカードです。
日本のSuica等と同じで、最初はデポジットの50香港ドルと初回チャージ分の100香港ドルの合わせて150香港ドルの支払いが必要になります。これ1枚でエアポートエクスプレス、地下鉄、バスに乗れ、自販機やコンビニでの支払いにも使えるんですから持たない訳にはいきません。
ただし、クレジットカードでの初回購入、並びにチャージはできません。
この日は一日中大雨で雷もゴロゴロ。お世辞にも観光日和ではありません。しかし、夜景を楽しめるのはこの日だけ、というのもあって無理やり夜景が見れるという「ビクトリア・ピーク」へ。
ビクトリア・ピークへはケーブルカーでアクセスできます。地下鉄の駅からケーブルカーの駅までが割と歩きますが。
なんか夜景といいケーブルカーといい神戸みたいです。
通常なら車窓から香港のビル群が見えてきれいなんでしょうけど雲に覆われて視界は真っ白。ケーブルカーを降りたところにはショッピングモールがあり、その屋上にも展望台があるようですが、有料なのでパス。ショッピングモールを出て左手に向かうと無料の展望スペースがあったので、今回はそちらから鑑賞。
夜景の方は、ちょうど暗くなってくる時間になって雨も止み、雲も一時的に晴れてきれいに見ることができました。
綺麗なのは綺麗でしたが、やっぱり雲が気になりますね。この後は案の定再び土砂降りになるなど、終始不安定な天候。
逆に言えば、今度は晴れの日に来たい!と思わせてくれました。
3日目(日曜日)
3日目は深夜には飛行機に乗らないといけないので半日あまりの観光時間。ダウンタウンを散策したり、HARBOUR CITYという巨大ショッピングモールを散策して夕方前には空港へ。雨の中歩きまくった疲れが出てきたのか、もう眠くて眠くて。
空港では展望デッキへ行ったりして時間を潰しましたが、エミレーツのエアバス380が降りてきたのには感動しました。
ちなみに展望デッキはターミナル2にありますのでPeachの使うターミナル1とは少し離れています。
それでは帰国便の搭乗記。復路はMM68便、フライトスケジュールは香港0:35発で関西5:20着の夜行便です。
カウンター業務は別会社に委託してるようで、スーツ姿のおじさんが搭乗手続きをしてくれました。搭乗券は驚いたことに厚紙のしっかりしたやつでした。他LCCと比べてもPeachの搭乗券はレシート状でショボいので余計にビックリです。恐らく空港側(委託先)の設備の問題なんでしょうけど。
チェックインは出発の2時間ほど前から始まりました。深夜0時過ぎの便なので午後10時ごろからです。搭乗口は、ホームページで「35~45分程度かかります」と記載されている「ミッドフィールド」の205番。第1ターミナルから新交通システムに乗って移動することになりますので、時間に余裕を持って行動する必要があります。
これに関してはバニラエアが分かりやすい図を載せておられます。
https://www.vanilla-air.com/jp/guide/airport/HKG-hongkongより
Peachはバニラと違いターミナル1の発着ですが、今回のように200番台の搭乗口の場合シャトルトレインに乗る必要がある、というのは覚えておいてよいと思います(バニラだと2回もバス又はシャトルトレインに乗る必要があるんですね...)。
んで、保安検査、出国審査を抜けると免税店エリアなのですが、深夜ともあって営業している店が少なくて困りました。街中でお土産を買っておらず、空港をあてにしていたのですが、結局当たり障りのないクッキー、という羽目に。それどころか機内で飲むミネラルウォーターの確保にも苦労しました。自販機もないし…。
深夜便の場合はお土産や水など、余裕を持って購入しておいた方が良いですね(水はどうしようもない面はありますが)。
ちなみに、ミッドフィールドにはもっと何もなかったので(深夜だから?)何か買っておくならシャトルに乗る前の方が良いかも。
あと、こんなの見つけました。
東京&北海道限定@香港
「限定」とはなんでしょう...?
4日目(月曜日)
さていよいよ飛行機へ。使用機到着遅れに伴い40分ほど遅れての離陸となりました。
夜行便ということもあり、機内は離陸1時間ほどで消灯。皆さん就寝モードに入った方が多かったようですが、空腹で眠れない私は機内食へ。
仙台拠点化記念の新メニュー、「仙台風マーボー焼きそば」 を注文し30分ほどで配膳。「飯テロすんな!」って感じですが、これ、匂いが広がらないように工夫されています。
Peachの機内食はバリエーションも多く、アイデアが面白いのでいつも食べたくなっちゃいます。前回もたこ焼きで飯テロを試みました(笑)
食べ終わると眠くなってウトウト。してたと思ったらもう着陸態勢。朝日まぶしい関西空港へ到着です。
このPeach機が並ぶ光景は何度見ても圧巻ですね。特に今回は早朝の始発便前ですからますます壮観です。
この後は往路の逆。関西空港駅から関空快速で大阪へ出て新大阪から新幹線、岡山で「やくも」に乗り換えれば帰れます。
もう帰りはずっと寝てました。さすがに疲れましたし、月曜日は昼から講義でしたし。
振り返り・まとめ
個人的に香港ですごく意外だったのが、英語が公用語になっているにも関わらず、ほとんど日常では使われていないということ、そしてヨーロッパ系の住民をあまり見かけないことです。
ご存知の通り香港は1997年まで英国統治下にあったという事実があったため、今でもある程度の英語話者や英国系住民がいるのでは、と思っていましたが、白人は恐らくほとんどが観光客だったと思います。
一応、標識等には中国語と英語が併記されていますが、日本での英語表記と同レベル、カナダのフランス語と英語の併記よりはずっと下のレベル、という印象です。
日程に関しては、我ながらこの強行日程をよく完遂したな、と思います。一方で「意外とイケるじゃん」と思う自分もいて怖いです。これからもドンドンいろんなところに出かけてみたいな、と思います。香港も今回は雨であまり観光できていないので、今度は晴れの多い季節に来て、もっと楽しみたい、と思います!
今や海外旅行は地方在住の方にとってもハードルが下がってきています。もちろん国際空港までのアクセスに費用がかかる分、都市圏に住む人に比べれば不利ではあります。しかし、それ以上にLCCにより航空券の値段が下がってきている、というのが大きいです。
もし、「地方だしLCCなんて関係ない」と思う方がいらっしゃいましたら、LCCは都会人のものだけじゃない!ということを理解していただき賢く利用してドンドン旅行に出かけて欲しいな、と思います。