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旅行、マイル・ポイントが大好きな大学生です。JALカードnavi、三井住友VISAデビュープラスカードを主に使っています。

FDAが2018年夏ダイヤから出雲~静岡・仙台線を開設へ。出雲空港は最大8路線に!

静岡空港と県営名古屋(小牧)空港を拠点とする地域航空会社・FDAフジドリームエアラインズ)が先日、来年(2018年)夏ダイヤから出雲発着の新規2路線、出雲~静岡と出雲~仙台線を開設する、と発表しました。

travel.watch.impress.co.jp

報道各社の情報を総合すると、

  • 出雲~静岡、出雲~仙台ともに毎日1往復を予定
  • 既存路線の出雲~名古屋(小牧)の好調を受け静岡線就航を決めた
  • 出雲~静岡線は午後出雲発、夕方静岡発のダイヤとなる予定
  • 出雲~仙台線就航はやや遅れる可能性

という感じです。なんにしても出雲空港の利便性が向上するのは島根県民として嬉しい限りですし、概ねどの報道も島根県の観光地としての魅力を評価してくれているようなので、ちょっと誇らしい気分です。

FDAってどんな航空会社?

FDAフジドリームエアラインズ)は静岡市に本社を置く航空会社で、静岡空港開港とほぼ同時に就航しました。主に地方都市間を結ぶ路線を中心に運航しています。後述しますが、FDALCC(格安航空会社)ではありません。サービスはJALANAとほぼ同等(むしろそれ以上?)で、座席指定や手荷物預け入れも無料です。

 

機材は小型機のE-170(76席)とE-175(84席)で、各機体ごとに異なる色の塗装がなされている点が最大の特徴です。

こちらはグリーンの11号機(E-175)です(小牧空港で撮影)。

www.fujidream.co.jp

他にもゴールドやシルバーなど、カラフルで見ていて楽しい塗装です。今日は何色かな?と予想するのもいいですね。

FDAのシート、機内サービス

FDAのシートですが、大手航空会社並みの広さが確保されています。

シートピッチは、まだだいぶ余裕があることが分かると思います。平均身長くらいの人ならゆったりと座れると思います。

また、小型機ゆえシート配置が2&2列になっており、必ず窓側もしくは通路側となるのも良い点です。3列以上の配置で真ん中の席になるとどうしても肩身の狭い思いをしなくてはなりませんから。

また、新聞サービスもあります。主に就航地の地方紙を取り揃えているようです。

離陸してシートベルト着用サインが消灯すると機内サービスが始まります。飲食物はパックのソフトドリンクと、シャトレーゼのチョコレートが配られます。その他の緑茶やコーヒーなどの飲み物も、頼めば持ってきてくれるそうです。

また、早朝便ではチョコレートの代わりにクロワッサンの提供があります。

 

このようなサービスをしていることからも分かるように、FDALCCではありません。LCCというのは一般的に、

  • 単一機種(概ね小型機)による多頻度運航
  • シートピッチの狭小化
  • 座席指定や手荷物預け入れ料金、機内サービスなどの有料化による収益確保

などにより、従来よりも低価格かつ安定的な運航を行う航空会社と定義されています(Wikipediaより引用)。FDAでは前述の通り機内サービスや座席指定は無料ですし、受託手荷物も20kgまで無料と大手と比べてもほぼ同一です。個人的には接客などのサービスはむしろ大手よりも上ではないか、と思っています。

 

運賃に関してはFDAは大手と比べると安めなことが多いですが、LCCほど安くはありません。ただ、早めに予約することで片道8,000円程度で予約できることもあり、新幹線等の競合相手と比較するとお得になることが多い印象です。

 

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出雲空港は新規2路線就航で最大8路線と充実のラインナップに

来春出雲空港に静岡・仙台の2路線が新規就航すると、出雲空港発着路線はJALグループの東京(羽田)、大阪(伊丹)、福岡、隠岐、新千歳(季節運航)とFDAの名古屋(小牧)の6路線から8路線へと大きく拡大します。

地方空港で8路線の国内線路線網、というのはかなり珍しいと思います。中国地方他空港と比較してもこのように最多の路線数です。

  羽田 成田

伊丹

小牧

新千歳

那覇 仙台 合計便数

国内線利用者数

(H28)

広島 18 3     2 1 2   26 2,851,436
山口宇部 10               10 928,857
岩国 5         1     6 435,071
岡山 10       1 1     12 1,244,479
米子 6               6 572,788
出雲 5   5 2 ※1   1 隠岐1、静岡1 16 896,623
鳥取 5               5 375,456
萩・石見 2   ※1           3 121,232
隠岐     1         出雲1 2 58,312

赤字は来春就航の新路線。※は季節運航。

 

これを見ると、出雲空港は利用者の割に便数・路線数が多いことが分かります。これは山陰が、新幹線など高速交通網の整備の遅れに起因するものと思われますが、それが結果として出雲空港への新規路線開設に繋がっているのは間違いありません。

 

就航後の課題としては、いかに相手側(静岡、仙台など)から誘客を図るか、という点に尽きると思います。島根県は人口約60万人と全国で最も人口が少なく、それだけ市場規模も小さいため、出雲側からの利用客だけでは搭乗率を確保するのは難しいのが現状です。

 

 

あとはLCCが欲しいな、と個人的には思います。やはりLCCがあれば学生の就活での交通費も大きく下がることが予想されますし、都市から若年旅行者を呼び込みやすくなります。ただLCC就航にも、出雲側の市場の小ささはネックになってきます。

さあ島根へ出かけよう!

島根県は今回の各種報道でも伝えられている通り、観光資源に恵まれた自然豊かな県です。縁結びで有名な出雲大社や国宝松江城世界文化遺産石見銀山など、個人的にも自慢できる観光名所がたくさんあります。

このブログでも何回か紹介してきました。

miletabi.hatenablog.com

miletabi.hatenablog.com

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miletabi.hatenablog.com

せっかくの機会ですので、もし旅行の計画があれば「島根」を候補に入れ検討して頂ければ幸いです。なかなか行く機会が無いからこそ、行ってみると面白い発見があるかも知れません。